YOROZU屋こやまん

　東日本大震災のあと、
　日本中がエネルギー不足に対して立ち向かった。

　懸命に節電に節電を重ねて、計画停電にも対応し、
　日本中のベクトルは美しいひとつの方向を向いていた。
　原発を無くそう、原発なしでも暮らしていける暮らしにしよう。

　でも、束の間だった。

　町にはイルミネーションの煌めきが戻り、
　トイレには温風乾燥機のスイッチが入り、
　快適な電化生活を取り戻した。

　いいのか？

　その是非は解らないし、社会を変える力は無いので、
　せめて自分の家の暮らしを支えるエネルギーくらいは、
　自分の家で調達できるようにしたいと思うようになった。

　そして、少しでも余らせることができるなら、
　そしてそれを集めてもらえれば、社会のエネルギーになるはずだ。

　我が家にも太陽光発電と太陽熱温水器を取り付ける。